水質の常時監視などに用いられる電気伝導度について解説します。
電気伝導度とは
電気伝導度は物質がどれだけ電気を流しやすいかを表す物理量で、電気伝導率とも言います。
その値から水溶液中のイオン濃度が推測できます。
また、水質異常を最も早く検知できる指標の一つであるため、原因特定はできなくても「異変の有無」を即座に把握できます。
そのため、主に河川水、工業用水、純水などの簡易的な水質管理(常時監視)に用いられます。
電気伝導度計は、試料の電気抵抗を測定し、その逆数から電気伝導度を算出します。
その単位はS/m(ジーメンス毎メートル)で表し、単位長さ(距離)当たりの電気の流れやすさを表します。
水質などの環境測定ではmS/cmやµS/cmがよく使われます。
ジーメンスとは
ジーメンス(σ)は抵抗を表すオーム(ρ)の逆数で、数式で表すと

となります。
ジーメンスとオームは逆数の関係なので、ジーメンスが電気の流れやすさを表し、反対にオームは電気の流れにくさを表します。
電気伝導度の測定方法
測定は電気伝導度計を用いて行います。
1)測定に応じた電極を選択する
- 2極式、4極式など
- 低濃度用、高濃度用など
2)標準液(塩化カリウム溶液)を用いて校正を行う
- 標準液は新しいものを使用する
- 水温を一定に保つ(標準状態は25℃)
3)電極を試料溶液に浸す
- よく撹拌して、試料溶液を均一にする
- 水温を一定に保つ
4)値を読み取る
- 標準状態である25℃に補正された値が表示される
電気伝導度の注意点
電気伝導度は水質異常を最も早く検知することが出来ますが、あくまで水溶液中のイオン濃度が推測できるだけで成分分析は出来ません。
測定も標準状態である25℃への温度補正が前提となっています。
まとめ
- 電気伝導度は電気伝導度計を用いることで簡単に測定を行うことができる。
- 河川水、工業用水、純水などの水質異常を最も早く検知できる指標の一つ。
- ジーメンスとオームは逆数の関係。

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